続・おやつカルパス

さくぶんれんしゅうちょう

fledged って「巣立ちができる」って意味らしい

ついにこのときが来たか、と思った。

 

 

櫻坂46一期生の卒業。

 

 

 

 

スキャンダルとか心身の不調ではなく、欅坂46からの改名を経て、櫻坂46としてアイドルを全うして、渡辺梨加守屋茜が卒業する。

 

これからどうなっていくのか、見ている側もめちゃくちゃ不安だった櫻坂の船出から一年。

 

この一年で、本当に素敵なグループになった。

 

いつか来るものだと分かっていたけど、本当に素敵なグループだからこそ、寂しい気持ちがたくさんある。

 

でもすごいよね。

別に問題を起こしたわけでもなく、病気や怪我でもなく、「やり切った」と言えるほどやり切って、次の道へ進むタイミングを自分で決めるなんて。
自分自身の強さと、グループの強さと、両方ないとできないことだと思う。

 

あの五里霧中だった欅坂で最後まで踏ん張って、櫻坂になって一年経って、「櫻坂46」が少しずつ形を成してきて。

このタイミングが、「やり切った」と思える節目だったのかな。

 

卒業発表以降、今まで見てきた欅坂・櫻坂のことをたくさん思い出していて、わたし自分で思ってたよりずっとあかねんのことが好きなんだな〜〜って気づいた。

 

もうね〜〜〜、めちゃくちゃ好き。

卒業発表される前に気づけよって感じだけど。

 

特に、ラストライブであかねんがセンターやってた「世界には愛しかない」が本当に好き。


リリース当初のセカアイは爽やかで希望に溢れる曲だったけど、ラストライブで聴いたセカアイは印象がぜんぜん違ってた。

ギリギリまで追い込まれて心ない言葉や好奇の目を浴びまくった欅坂と、世界を停滞させたコロナ禍と。そんな世界でもまだ「愛しかない」って歌うの。あんなに必死に守った欅坂がなくなることになっても、それでも「世界には愛しかない」って。
ずっとしなやかに強く在り続けたあかねんだから歌えるセカアイだったよ。


初期のセカアイは"希望"を歌ってたけど、ラストライブのあかねんのセカアイは"祈り"を感じるんだよな………。
世界のドロドロしたところ、嫌なところ、目を背けたくなるような人間の負の感情、そんなものを見てきて尚、世界には愛しかない、そうであってくれ、っていう祈り。

あのラストライブ、特にセカアイを披露した2日目はみんな本当に楽しそうで、沢山の愛と笑顔に溢れてて、あの瞬間でしか見れないパフォーマンスだったと思うんだよね……。

 

それから、最初期の二曲でキャプテンゆっかーと副キャプテンあかねんがセンターのすぐ後ろのポジションにいるところが好き。

 

いつからか、サイマジョを観るときにモーセのあの花道を作ってる側からはどんな風に見えてるんだろうって考えるようになった。

あかねんとゆっかーのポジションは、あの花道のいちばん前。お客さんの顔がいちばん見えるところ。

でもきっとほとんどのお客さんは、あかねんゆっかーじゃなくて、花道を歩いてくるセンターを見てる。
平手さんが赤ちゃんみたいに無邪気で幼かった時も、不安定でふらふらになりながら鬼気迫る表情でステージに立っていた時も、平手さんじゃない別のメンバーがセンターのポジションを背負ってあの花道を歩いた時も。
グループでいちばん有名な曲のいちばん有名なシーンを、「これが観たかったんだ」って顔して観てるお客さんのその表情がいちばん見える。

そんで、センターがいちばん前まで歩いてきたときに、やっと彼女の背中が見える。
わたしの想像でしかないけれど、「この背中について行こう」と思ったときも、「この背中を守ろう」と思ったときもあったんじゃないかなぁ。もしかしたら、「今すぐ駆け寄って支えたい」とか「自分もああやってスポットを浴びられるようになりたい・ならなきゃ」とかも思うときがあったかもしれない。

 

アイドルグループをこんなにも好きになったのは欅坂46が初めてだった。

そのグループを、鬱蒼とした話題が多かった時代も、櫻坂としての再スタートも、ずっと支えてきたメンバーの卒業。

寂しい、だけじゃ足りないくらい寂しい。
こんなにたくさんいろんなことを考えたり思い出したり書いてみたりするくらい、心の中が欅坂・櫻坂でいっぱいになる。

 

わたしの大好きな欅坂・櫻坂は、あかねんやぺーちゃんがいなかったら存在しなかっただろうから。

どうか卒業まであと数ヶ月、メンバーとファンの人にたくさん愛されて感謝されて、そんでこれからの人生もたくさん幸せであってほしいと思います。

 

改名する頃に色んなインタビューで語ってた「みんな幸せになってほしい」。わたしもめちゃくちゃそう思ってるし、それはグループから卒業しても変わらないので……。

 

 

それにしても、増本綺良ちゃんのブログめちゃくちゃ良かったね。

 

 


「無責任に引き止めてごめんなさい」「ありがとうって言ってくれた」って言葉が刺さった。


大人になればなるほど、「彼女が自分で決めたことだから寂しいけどしょうがない」って飲み込んでしまいがちで、それが愛だと思ってしまうけれど、無邪気に無責任に引き止めるのも"愛"なんだよな……。
カッコつけたり取り繕ったりしない、自由奔放なきらちゃんの言葉だから余計に刺さった。

 

寂しいよね。
辞めないでほしいよね。

 

櫻坂46は本当に強いアイドルなので、強くなったアイドルなので、主要メンバーが抜けてしまって、ドミノ倒しに崩れていく、なんてことはもうないと思う。

 

だから、「辞めないでほしい」ってのは「あなたたちが辞めるとみんなが困る」ってやつじゃなくて、ただただ「好きだからもっと一緒に過ごしたい」なんだよ。愛じゃん、そんなの。

 

やっぱり世界には、愛しかないんだよな。

 

 

おわり。

 

 

あかねんぺーちゃんの卒業に想いを馳せて久しぶりにラストライブの映像を観たり、当時の日記を読み返したりしてしまいました。